バッテリ駆動時間はどれだけ必要か 海外旅行編

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ノートパソコンのようなバッテリを内蔵して外出先で使用できる情報機器は、長時間の移動時には特に有用なツールとなる。
長時間の移動の代表が飛行機を使う海外旅行だ。

海外旅行と言っても、東京から沖縄に行くのと大差ない韓国から、アメリカの東海岸やヨーロッパなどの長距離まで様々。中にはまる1日かかるような南米のサンパウロなどもある。

個人的によく行く海外と言ったら、アメリカのロスアンゼルスか台湾の台北だ。この2つは距離はもちろん、現地についてからの移動手段が異なる。
ロスアンゼルスの場合、空港についたらレンタカー会社までバスで移動し、レンタカーを借りたら自分で運転して目的地まで向かう。空港についてから目的地まで、よっぽどのことがない限りノートパソコンは使わない。
台北の場合、空港(桃園)についたらバスに乗って台北市内まで行くが、1時間くらいかかるのでその間はノートパソコンを使いたい。

ということで、ロスアンゼルスの場合、行きは10時間、帰りは11時間半ほとかかる。
この間、離着陸前後の各1時間程度はなんだかんだで電子機器が使えない。また、食事時間が2回ほどあり、それぞれ1時間程度使えなくなる。(当然エコノミー)
ということは、乗っている間の4時間程度は使えないことを考えると、行きで6時間、帰りで7時間半ほどはノートパソコンが使えるという計算になる。実際にはつかれる、眠い、他のことをしたくなるなどの理由でめいっぱい使うことはないので、この7割程度と考えると、行きで4時間、帰りで5時間程度使えれば良い計算になる。

台湾行きの場合、行きが3時間半、帰りが3時間、食事が1回、離着陸時の電子機器使用制限を踏まえて多めに見ても、行きで2時間半、帰りで2時間程度しか使えない。

空港に行き、飛行機に乗るまではどこでも同じだが、基本的に成田を利用し、電車で行くので、行きの電車内での1時間、空港での待ち時間最大2時間程度は使いたくなるかもしれない。
日本に帰ってからの場合、空港での待ち時間はなくなるが、電車の中では使いくなるだろう。
京成スカイライナー、新型の成田エクスプレスなど列車内で電源を使える車両があるので、これを利用すれば、その時間は充電もできるため、バッテリ使用時間を考慮しなくてすむ。これは特に帰りに便利に使え、飛行機でほとんどバッテリを使い切っていても、電車の中で充電しながら数時間使えるようになるのは利便性が高い。

空港は比較的電源を使いやすいが、航空会社のラウンジなどでなければ、電源の場所が遠いなど、電源を確保できないこともある。

ということで、ロスアンゼルス行きの場合、電車の中では電源を使用、空港で半分電源を使えなかったとして1時間、機内で4時間の合計5時間くらいはバッテリ駆動時間がほしい。
ロスアンゼルスからの帰りでは、空港での電源を使えない1時間、機内で5時間の合計6時間程度は使いたい。

台北の場合、空港で1時間、機内で2時間半、空港から市内への移動に1時間の合計4時間半ほど使えればよい。
ということで、最大でも6時間程度バッテリ駆動時間があれば個人的には十分という結論になる。

もしも更に長距離のニューヨークなどに行くことを考えると、移動時間が2から3時間ほど増えるので、さらに2時間程度のバッテリ駆動時間が欲しくなるところだが、それでも8時間程度。

6時間程度なら、バッテリ駆動時間の長めなノートパソコン1台あればなんとかなりそうだ。8時間になると、バッテリを交換できる製品で予備バッテリの用意が必要になるレベルだ。
しかし、最近の航空機はエコノミークラスでも電源が用意されている席が増えており、バッテリの問題はほぼ解消するし、他のスマートフォンやタブレット端末などと組み合わせて使用すれば、ノートパソコン自体の駆動時間が減ることもある。

とりあえず、この程度の海外旅行なら、少しバッテリ駆動時間が長めのノートパソコンで何とかなりそうだ。