インテルは2011年8月10日、Ultrabookのビジョンを実現するため、3億ドルのUltrabook基金を創設した。
UltrabookはComputex TAIPEI 2011で公表された軽量で薄く比較的低価格なノートパソコン。これを開発・普及させるためには、バッテリー、ストレージ、デザインなど様々な分野での技術開発が必要になり、その分野で投資していくようだ。
UltrabookはAppleのMacBook AirやLenovoのThinkPad X1のような薄型の製品で、より長時間バッテリ駆動、各種パフォーマンスの向上しながら、世界的に売れ筋となる8万円程度の低価格を実現する製品となる。
Ultrabookまでの流れ。
2011年中にインテルが発表する第2世代インテルCoreプロセッサーファミリーで厚み21mm以下のパソコンを普及価格帯(おおよそ10万円以下)で提供できるようになるが、これは2011年末までに製品が発表され、Ultrabookの第1段階となる。
2012年前半に次世代プロセッサーの「Ivy Bridge」(開発コード名)が投入されるが、これによりさらに基本性能が向上し、バッテリ駆動時間ものびる。これが第2段階。
第3段階は「Haswell」(開発コード名)で、全体的な発熱が減る事で、バッテリ駆動時間の向上、薄型化に伴う使い勝手の向上なども期待できるようになる。これがUltrabookの第3段階となる。
これらのUltrabookのビジョンを実現するのに必要な各種技術を開発する企業に今後3から4年間投資を行うこととなる。