HPは同社2011年度第3四半期(5月から7月)決算発表の中で、タブレットやスマートフォン向けのwebOS事業を閉鎖、個人向けPCなどのPersonal Systems Groupの今後の検討に入った事を発表した。
webOS事業はPalmを2010年に12億ドルで買収し、同社のスマートフォンやタブレット向け端末のOSとして活用する予定だったが、USでの製品発売から、全世界での展開を待つ事無く消える事になる。ただ、ハードウェア製品の開発は終了する物の、ソフトウェアとしてどうなるか、今後の動向に注目される。
HPのPC部門はDECやCompaqなどを吸収しながら、拡大していったが、今後事業の方向性を検討していくという。HP自体は、同日に発表されたAutonomyの買収などからわかるように、サーバーやサービスなどエンタープライズ向けに特化した会社となるようだ。PC部門は他社との合併なども含め、1年から1年半程度で別会社として分離するなど、事業を再編する模様だ。
同様の展開はIBMにおけるLenovoにもあったが、HPのPC部門は世界でも1、2位を争う巨大事業だけに、他社との合併があるなら、それがどこになるのか注目される。規模が比較的大きな会社と統合する場合、シェアが圧倒的1位となる可能性もある。
HP Reports Third Quarter 2011 Results and Initiates Company Transformation