SSDは速度よりも低消費電力や信頼性

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Transcend SSD
SSD採用製品も増え、容量・価格に関してもある程度余裕のある個人ユーザーなら使える範疇に入ってきたが、SSDで一般的に注目されているのは速度だ。しかし、ノートPCにSSDを使うメリットは速度よりも低消費電力や低発熱、信頼性能の方が大きいのではないかと思う。
信頼性については、SLCで10万回、MLCで1万回と言われているが、MLCの1万回でも通常の利用範囲では必要十分な性能を得られる。
例えば、128GBで毎日2GBの書き換えをしたとした場合を考えてみると。
SSDは毎回同じところで書き換えた場合に寿命が極端に短くなるため、自動的に書き込むセルを分散する機能がある。
つまり、2GBを毎日書き換えるとして128GBのSSDを丸ごと一回書き換えるのにかかるのは64日。
この1万倍は理論上使用できるため、64万日利用できる。年数で1,753年。
2GBではなく256GB使用するとしても、1日で2回という計算になるが、この場合でも5,000日使用可能。13年は使えるという計算だ。
さらに、書き換え回数が限界に近くなれば警告も出せるし、いつ壊れるかわからないHDDよりも使える期間という意味での信頼性はHDDよりもよりも高いと言える。
2年ほど前のSSDはランダムアクセス性能が劣っていたが、最近のものはコントローラーの性能も上がり、HDDよりも性能は高い。
今後数年以内に、OSのファイル書き換え機能や、ファイルシステムも含めSSDに適したものが出てくることも予想されるが、HDDより低消費電力で低発熱、信頼性の高いSSDは、容量が大きく価格も安くなれば、ノートPCやPDA、スマートフォンなどに最適なのは間違いない。