インテルは2022年3月30日、単体GPUのIntel Arc A-Seriesを発表した。まずはノートパソコン向けのローエンド品から投入し、今後ハイエンド向けや、PCIe接続のデスクトップ向けなどにもラインナップを増やして行く。今回提供される下位モデルのゲーミングPCは$899からとなり、SamsungのGalaxy Book2 Proが初期の製品として登場。Lenovo、DELL、HP等に加えてLEVIEブランドでも登場することがインテルの資料には含まれている。
ARC A-seriesは3種類ラインナップされており、まず投入されるのは3シリーズ。5、7は2022年初夏に投入される。
3はEnhanced Gaming、5はAdvanced Gaming、7はHigh Performance Gaming向けとしている。
従来のCoreシリーズに内蔵していたIris Graphicsから進化したXe HPGアーキテクチャを採用しており、2005年の第9世代Iris(第6世代Coreに内蔵)の8倍のパフォーマンスがあるとしている。
現行のNVIDIAやAMDなど、主要なGPUと同等の機能を有しており、レイトレーシング、スーパーサンプリングXeSS(Xe Super Sampling)、AdaptiveSyncなどに対応。今回提供されるA370MでHitman 3、Age of Empires IV、The Witcher 3などのゲームのMedium設定で1080p 60から70fpsとなる。
AI関連機能ではXMX機能を搭載し、Adobe Premiere Proなどが対応予定、動画のエンコードやデコードなどでは、AV1のエンコードにも対応し、FFMPEG、Adobe Premiere Pro、DaVince Resolve Studio、XSplitなどが対応。
Coreと連携して動作するDeep Linkにも対応し、エンコードの高速化、低消費電力になる。
A350M、8 Xe-cores、6 Ray Tracing Units、4GB GDDR 6
A370M、8 Xe-cores、8 Ray Tracing Units、4GB GDDR 6
A570M、16 Xe-cores、16 Ray Tracing Units、8GB GDDR 6
A730M、24 Xe-cores、24 Ray Tracing Units、12GB GDDR 6
A770M、32 Xe-cores、32 Ray Tracing Units、16GB GDDR 6