インテルは2021年1月11日、オンラインで開催されるCESで最新のプロセッサーファミリーを紹介した。
今回発表したのは
- セキュリティが強化されたビジネス向けの11世代のvProファミリーで、第11世代インテルCore vProプラットフォーム、第11世代インテルEvo vProプラットフォーム
- 教育向けの10nmで製造される低価格なNシリーズプロセッサーとして、Intel Pentium SilverとIntel Celeron
- モバイルのハイエンドPC向けのHシリーズの第11世代Core Hシリーズ
- さらに2021年後半に投入予定のIntel Core Sシリーズ(Rocket Lake-S)、次世代プロセッサーのコードネームAlder Lakeシステム
11th Gen Intel Core vProはビジネス向けのセキュリティー機能が強化されたプロセッサーで、このIntel Evo vProプラットフォーム版も用意される。
マルウェアや不正なリンクをブロックするIntel Hardware Shield機能などが紹介された。
Intel Pentium Silver、Intel Celeronは教育向けなどの低価格製品に提供される製品だが前世代と比較し、アプリケーションソフトの実行では35%、グラフィックは78%向上したことを紹介している。
Core Hシリーズは高性能なモバイル向けプロセッサーの第11世代インテルCore
H35シリーズとして投入される。
35WまでのTDPに対応するが、今回は16mmの厚みを実現したMSIの製品なども紹介され、Acer、ASUS、HP、MSI、Vaioから採用製品が投入され、第1四半期には40製品が投入されるとしている。
NVIDIAのGPUと組み合わせたシステムで、Destiny 2: Beyond Lightの画質をHIGHに設定した4Kでスムーズにゲームが出来る事をデモした。
Rocket Lake-SはIntel Core i9-11900Kなどとして2021年第1四半期に投入され、前世代に比べてCPUの命令実行回数を示すIPCが19%向上するとしている。
Alder Lakeは次世代のx86アーキテクチャで、新しい拡張された10nm Super Fin(enhanced version of 10nm SuperFin)で製造され、ARMのbig.LITTLEのように高性能コアと高効率コアを(high-performance cores and high-efficiency cores)組み合わされたプロセッサーが2021年下半期に登場する。(高性能コアと高効率コアの組み合わせは、Lakefieldとして2020年6月に発表し、製品自体も発売されているため第2世代になる模様)
https://www.youtube.com/watch?v=WiZHFruiYac
https://newsroom.intel.com/news-releases/ces-2021-intel-announces-four-new-processor-families/