ノートパソコンで使われる主なディスプレイ技術

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ノートパソコンに使われるディスプレイの種類は大きく分けると液晶と有機ELがあります。
2010年台中頃から有機ELを使ったディスプレイが登場していますが、2021年現在、液晶を使ったディスプレイが主流です。
このディスプレイ関連の用語は似たような略称が多く、どれが何の技術を使っているのかわかりにくいため簡単に解説します。

液晶

液晶ディスプレイ登場前はプラズマという方式を使ったディスプレイもありましたが、白黒の液晶からSTN(Super-twisted nematic display)方式を経てTFT(Thin Film Transistor)という方式のカラー液晶が主流になりました。

このTFT液晶の中にも駆動方式が分かれており、主要な方式はTN、VA、IPSの3種類あります。
一般的にノートパソコンではTNかIPSが使われています。TNはTwisted Nematicの略で、IPSはIn Plane Switchingの略で、視野角や発色が良いのはIPS型とされています。

このカラー液晶が登場し、しばらく経った頃にバックライトの技術も進化しています。液晶はそれ自体が発光しないので、光源が必要になります。この光源のことをバックライトといます。
以前は冷陰極管という蛍光灯のようなバックライトが使われていましたが、LEDに変わりました。

有機EL

有機ELは英語でorganic electro-luminescenceとなり、OELと略せますが、有機ELのディスプレイを略した場合、有機発光ダイオードのorganic light-emitting diodeを略したOLEDとされることが多いです。
AMOLEDという用語も使われますがActive-Matrix Organic Light-Emitting Diodeという有機ELを使ったディスプレイです。このAMOLEDはアクティブマトリクスを使った有機ELでパッシブマトリックスの有機ELよりも高価ですが高画質とされています。

新しい流れ

液晶よりも高画質とされる有機ELが登場したのが2010年代後半ですが、液晶自体もより高画質にする流れがあります。
それが前述したバックライトを改良する方式で、通常1つなど少ないバックライトだけを光源にしていましたが、この光源の数をふやして画面こ細かく区切って明るさを調整できるMini LEDを採用する液晶が登場しています。
このMini LEDはバックライトにLEDを使い、画面を細かく区切って明るさを調整するため黒がより黒く見えるようになるなどコントラストが向上します。この明るさを細かく調整する方式をローカルディミングと言います。

さらにQLEDという方式もあり、バックライトのLEDをQuantum Dot(量子ドット)という技術で波長を変更する事でより画質を上げるという技術。

ここまでは液晶を進化させた技術で、今後はMicro LEDを使ったディスプレイの採用もあるかもしれません。
Micro LEDはLEDを使ったディスプレイで、液晶や有機ELではないディスプレイです。

まとめ

ノートパソコン関連ではとりあえず、これだけ覚えておけば問題なし

液晶と有機EL ディスプレイの主要な方式 有機ELの方が高画質
IPS液晶 高画質な液晶
Mini LED より高画質な液晶
QLED、AMOLEDなど より高画質な液晶や有機EL