電源を入れていないPCを管理する方法は2024年現在基本的にありません。
有線LANの場合は、システムや設定によってはPCを完全にシャットダウンした状態(S5)の状態から、PCを起動させるWake On LAN機能で起動させることが出来ます。
有線LAN端子はともかく、そもそも有線LANに接続していないノートパソコンの場合には、この機能は使えません。
様々なセキュリティソリューションがあり、企業などが管理しているPCは遠隔操作で様々な管理が出来ます。
例えばIntelのvProでは、電源が入っていてWi-Fiにつながっていれば、ブルースクリーンになってフリーズしたPCも遠隔操作で復旧作業が行えます。
電源が完全に切れている場合はそれらのほとんどのソリューションが利用出来ないということです。
電源が完全に切れているノートパソコンを制御する方法
電源が完全に切れているシャットダウンされたPC、ACPIでS5の状態は、電源ボタンを入れる事くらいしか機能が無いです。
https://learn.microsoft.com/ja-jp/windows/win32/power/system-power-states
この状態でも管理できるソリューションがあり、さらに、常に通信が接続状態で、PCを遠隔操作できるソリューションをHPが提供しています。
「HP Protect and Trace with Wolf Connect」がそれで、LTE Cat-Mというナローバンドで常時接続出来る機能をノートパソコンに搭載している場合に利用出来ます。
この通信機能はこのセキュリティ機能のみが利用可能で、低消費電力で常時接続できます。
パソコンの電源を完全にオフにしていてもこの機能での接続は可能で、一部の機能を利用出来ます。
PC自体の電源を遠隔で起動させて操作することは出来ませんが、Find、Lock、Erace機能を利用出来ます。
つまり、どこにあるかを探し、PCをロックすること、データを消去することが可能です。
利用している端末の状態に合わせて、探すだけ、ロックするだけ、データを消去してしまうことが可能です。