インテルは自社でCPUの製造を続けるのか

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Intelは設計から製造までを自社で行う巨大なIDM(Integrated Device Manufacturer)ですが、最先端の14nmや10nmに続き、7nmプロセスの開発でもつまづいてしまっています。それまではIntelがトップを走っていた最先端プロセスの投入では、Intelの7nmと同等とする5nmプロセスの製品をファブレス企業のTSMCやSamsungが2020年に投入し、Intelは2022年に5nmの投入も怪しい状況です。

この状況の中でIntelは2020年7月に2021年1月までに今後もIDMとして続けるのか、CPUの生産を他社に委託するのかを公表することを発表しています。
Intelは2021年1月21日に2020年Q4の決算発表があるので、この場で今後の計画などが語られると思われます。
もしも、CPUの他社に委託した場合にどのような影響があるのでしょうか。

実は、Intelは他社へ委託することは以前から行っていました。例えば、買収したInfineonのチップはTSMCが製造していましたし、Atomを他社が製造していたこともありました。

他社に委託すること自体は初めてのことではありません。

IntelがCPUを外部委託していた例では、Rockchipと提携し、AtomのBay Trailと通信モデムなどを統合したスマートフォン向けのSoFIAを外部委託で製造し、2015年に製品も発表していましたが、様々な状況から2016年に事業自体を廃止しています。

さらに、他社の半導体を自社の工場で製造するファンドリー事業も行っていました。
ファンドリー事業としては、2012年から2014年頃に、Achronix Semiconductor、Netronome、Tabula、Altera、Microsemi、Panasonicなどの半導体を製造していたようです。

インテルが最先端プロセスの開発から完全に撤退するとか、自社での製造を完全に止めるのでなければ、一部を他社に委託するレベルなら影響はそう大きくはなさそうです。