ASUSは2022年8月4日、ASUSのプレミアムモバイル製品Zenbookシリーズの新モデルを発表した。
全モデルで有機ELを搭載し、MIL規格に準拠するなどした薄型軽量のプレミアムモバイル製品が中心でNVIDIA GPUを搭載するクリエイター向けの製品も用意されている。8月4日から順次発売。
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ASUS Zenbook 14 OLED Space Edition UX5401ZAS
1997年に発売したASUS P6300がミール宇宙船で600日使用され、それから25年経過した記念モデル。
MIL規格などにも準拠しているが、宇宙を意識したデザインで、天板には様々なメッセージも表示できるサブディスプレイのZenVisionを搭載している。
14インチのタッチ対応2.8K有機ELディスプレイ。解像度は2880×1800。
Core i9 12900H、32GBメモリ、1TBストレージ。バッテリー駆動時間は約7.4時間。
重量は1.48kg、厚みは15.9mm。27万円程度。
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ASUS Zenbook Pro 16X OLED UX7602
キーボード部分がチルトすることで、冷却効果を高める機構を備えたクリエイティブ用途向けの製品。触覚式のタッチパッドの横には回転させて操作するASUS Dialを搭載する。ディスプレイは16:10のタッチ対応。
従来モデルより薄くなり、最薄部は16.9mm、重量は約2.4kg。バッテリー駆動時間は約10.3時間。
Core i7、NVIDIA GeForce RTX 3060 Laptop 6GBなどを搭載する。45万円程度。
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ASUS Zenbook Pro 14 Duo OLED UX8402
ディスプレイとキーボードの間にScreenPad+というサブディスプレイを搭載するクリエイティブ用途向けの製品で、メインのディスプレイは14.5インチ、2.8K、ScreenPad+は12.7インチ。どちらもペン、タッチ対応。
厚みは最薄部17.9mm、Core i9、NVIDIA GeForce RTX 3050Ti Laptop、メモリ最大32GB、ストレージ最大1TB。バッテリー駆動時間は約5時間ほど。33万円程度から。
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ASUS Zenbook S 13 OLED UM5302、ASUS Zenbook S 13 Flip OLED UP5302
シンプルな機能のプレミアム製品で、Zenbook S 13 OLEDはクラムシェル型でAMD Ryzen 7 6800Uを搭載。Zenbook S 13 Flip OLEDは2-in-1タイプでCore i7-1260Pを搭載。
13インチの16:10 2.8K有機ELディスプレイ、MIL規格準拠。バッテリー駆動時間は14時間程度から。
本体部分のみで98gの65Wの小型ACアダプターが付属する。
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有機EL採用とバッテリー駆動時間問題
有機ELは圧倒的な高画質が売りだが、液晶と比べた場合に消費電力面で問題がある。
仕様にもよるが、同等製品でバッテリー駆動時間が20時間を超える製品もあるところ、Zenbook Sで13時間程度となっており、数割程度は駆動時間が短くなる。
実使用時で液晶だと10時間程度の所、有機ELでは6時間程度になるようなイメージと考えると良いだろうか。
その分、軽量なACアダプターを採用するなどの配慮はされているし、クリエイター向け製品はあまりバッテリー駆動時間は重要視されない。どこを重視するかで製品選びをするのが良さそうだ。