Intelは2024年12月2日、パット・ゲルシンガー(Pat Gelsinger)CEOの退任を発表した。
2021年にCEOに就任したパット・ゲルシンガー氏は「5 Nodes in 4 Years」(5N4Y)を打ち出し、4年に5ノードを推進し、実際にIntel 7、Intel 4に続き、Intel 3の量産、さらにIntel 20A(キャンセル)、Intel 18Aの2025年の出荷が期待され、今後のファンドリー事業など、将来の舵取りが期待されていたが2024年12月に退任した。
各種経済紙などは取締役会で対立した結果、事実上の解任と報道している。
https://www.bloomberg.com/news/articles/2024-12-02/intel-ceo-pat-gelsinger-retires-amid-chipmaker-s-turnaround-plan
https://www.wsj.com/tech/intel-ceo-gelsinger-retires-leaves-board-cb2478e6
Intelは半導体製造プロセスの先端を走っていたが、2017年の10nmプロセスでつまずき、TSMCなどに差がついていたが、製造プロセス自体はなんとか追いつき始めたところ。ロジックプロセッサ自体は、クライアント、サーバー向け共に一強だったところ、スマートフォン向けではARM、AI関連ではNVIDIAと差がつき、クライアントPC向けでもARMの影が近づいている状況で、早急な改革が必要な状態になっていた。
パット・ゲルシンガー氏は486のチーフアーキテクトで、2001年から同社CTOを務めていたIntelとチップをよく知る人物として期待されていたが退任、今後のCEO含めて同社の行方が注目される。
今後については暫定会長に就任したクランク・イヤリー(Frank Yeary)氏が次のように述べている。
As a board, we know first and foremost that we must put our product group at the center of all we do.
Ultimately, returning to process leadership is central to product leadership, and we will remain focused on that mission while driving greater efficiency and improved profitability.
取締役会として、私たちは何よりもまず、製品グループをすべての活動の中心に据えなければならないことを認識しています。
最終的には、プロセスリーダーシップへの回帰が製品リーダーシップの中心であり、私たちは効率性の向上と収益性の向上を推進しながら、その使命に引き続き注力していきます。
(Google翻訳)
インテルは自社の製品とともにファンドリー事業も推進していたが、製品に注力していくというメッセージのようだ。
暫定共同CEOには, デービッド・ジンスナー(David Zinsner)氏とミシェル・ジョンストン・ホルトハウス(Michelle Johnston Holthaus)氏が就任する。
https://www.intel.com/content/www/us/en/newsroom/news/intel-ceo-news-dec-2024.html#gs.icqxq6