Intel Core Ultraを正式に発表

Intelは2023年12月14日、AI時代のPC向け製品「Intel Core Ultra processors」を発表した。
コード名Meteor Lakeと呼ばれていた物で、CPU自体に加えて、GPUが強化され、NPUを搭載し、AI時代のPCに向けた新製品で、12月14日より各社から230機種以上が提供される。

CPUは同社のIntel 4プロセスで製造され、Foveros 3Dという複数のチップを、3次元に組み合わせるチップレット技術でCPUやGPUなどを組み合わせて製造されるAI時代に向けた製品。

名称は従来の「x Gen Intel Core i7」などから「Intel Core Ultra」になり、その後につくナンバー「Intel Core Ultra 7 165H」「Intel Core Ultra 5 135U」などで性能や機能などを判断する形になる。
Ultra 7などのあとに続く3桁の数字の3桁目が1になっているが、Core Ultraシリーズの1つめで「シリーズ1」という表現を使用しており、今後次世代版が出た場合は「シリーズ2」になるようだ。

AIワークロードは、CPU、GPU、NPUを適材適所で利用し、Intel Core Ultra 7 165Hの場合で最大35TOPSになるとしている。
AIの演算は、CPUは高速なレスポンスが必要な場合に、NPUは低消費電力で動作し、パフォーマンスが必要な場合はGPUでワークロードを振り分けられる。この振り分けを簡単に行えるツールキットをIntelはOpenVINOとして提供している。

AI関連アプリケーションの動作比較では、AMD Ryzen 7 7840Uに対して、Intel Core Ultra 7 165HはAdobe Premiere Proで1.7倍、DaVinci Resolveで1.2倍、Stable Diffusion A1111で3.2倍、GMP Stable Diffusionで5.4倍となっている。

CPUの性能はIntel Core Ultra 7 165Hと同等の消費電力で比較し、Intel Core i7-1370Pとは+8%、AMD Ryzen 7840Uは11%高性能となっている。

GPUの性能はIntel Core Ultra 7 165HとIntel Core i7-1370Pを28Wで比較し、Baldur’s Gate 3で+100%、League of Legendsで+54%などとなっている。

https://www.intel.com/content/www/us/en/newsroom/resources/core-ultra-1.html