デルは2007年9月5日、日本における事業戦略説明会を開催。
8月末に発表されたDELLの決算および、日本市場の取り組みなどを日本法人社長のジム・メリット氏が説明した。
DELLの2008年度第2四半期(2007年8月3日まで)の暫定業績は、売上148億ドル、営業利益8.96億ドル、一株あたり利益32セントとなり増収増益。これは、ビックカメラと提携するなど、日本での新しい動きもあるが、それ以外にも、ここ半年ほどで米国DELLの経営体勢が大幅に変更されるなど、グローバルでの組織改革などの結果のようだ。
製品面では、中小企業向けの新ブランドVostro、ノートパソコンブランドをInspironに統一するなど、同社が強いエンタープライズ、中小企業をより強化する動きや、XPSシリーズなど個人向けでも強化されている。
また、ダイレクトモデルでは接点の無かった顧客にもDELL製品を提供できるよう、アメリカではウオールマート、日本ではビックカメラと提携し、店頭販売を始めるという新しい動きもある。
これらの結果、日本のコンピュータ全市場でシェアが15.9%になり2位。
15万人の新規個人ユーザー、13万の新規法人ユーザーを獲得したという。
今後の展開では、コンシューマー向けでは成長が難しいが、エンタープライズ向けではサービスなどを提供するなど、企業向けでも強化。個人向けでも、日本市場で求められる薄型軽量製品や、小型の一体型製品なども提供していきたいとした。
デル社、2008年度第2四半期暫定業績を発表