Mac OS X Lionが出荷され、しばらく使ったがタッチパッドのジェスチャーをフル活用するこのUIはかなりヤバいことになる。ヤバいでは意味が分からないだろうが、要するに、使いやすいということだ。
Appleがナチュラルスクロールという従来とは逆になったスクロール自体になれるのに3日かかった。また、比較的新しいMacでしかジェスチャーのフル機能を使えないため、古いMacBook Proをメインに使っていたのであまり気にならなかったが、新しい製品でしばらく使うとジェスチャーが自然と手になじんでしまうのがわかる。
フルスクリーンアプリケーションのOSレベルでの対応も目玉の一つだが、これとマウスジェスチャーに使い慣れてしまうと、他のOSがかなり古いものに感じてしまう。
一般的に複数のソフトを同時起動して使用するが、目的のアプリを手前に引き出すのは面倒なことが多い。
Lionなら、例えばメールはフルスクリーンで別画面、その他複数のアプリはウィンドウ表示などとしても、タッチパッドを指でなぞるだけで切り替えられるし、すべてのウィンドウを一覧表示するのも一発でできる。しばらく使ってなれればだが、これが実に自然に使えるようになる。
あまりなれてしまうと、Windowsでも同じような操作をしたくなってしまうほど。
タッチパッドを使う場合、ホームポジションから手が離れるという問題はあるものの、そんなのは気にならないほどの使いやすさだ。
この辺りは文字で説明してもわからないだろうが、この使いやすさは他のOSでも何らかの形で追従してくるだろう。
2011年7月現在、Lionはタッチパッドをフル活用し使いやすさで一歩抜きん出たことは確実だ。