Apple M1 機能のまとめと今後

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Apple M1

AppleがMacシリーズに採用するCPUをIntel製のx86から、ARMベースで自社開発のApple Siliconに移行することを2020年6月のWWDCで発表したが、2020年11月11日正式にMac用のApple Siliconと搭載Macシリーズを発表した。

Apple Silicon M1

M1はMacに採用されるAppleが開発したARMベースのCPUで、5nmプロセスで製造され160億トランジスターで構成される合計8個あのCPU本体、機械学習の16コアのNeural Engine、最大8コアのGPU、Thunderbolt 4のコントローラーなどを搭載している。
さらに、Unified Memory Architecture(UMA)でM1のパッケージでDRAMも搭載する。

8コアCPUは、一般的なARMで採用されるように2種類のコアの、4 high-perfomance cores、4 high-efficiency coresという構成。
最大8コアのGPUは128 execution unitsで、インテルの11世代Core(Tiger Lake)の96よりも多い。
機械学習用の16-core Neural Engineも搭載し、CPU、GPU、機械学習の総合的な性能でより高いパフォーマンスを引き出すように設計されていると予想できる。

これを可能にするために、macOS、その上で動作するAppも最適な物が求められるため、対応Appが登場するとパフォーマンスをより引き出せるようになるだろう。

Apple M1

Apple M1 Performance per watt

AppleがM1でアピールしているのは、CPUのコア自体の性能が高い事、CPU、GPU、機械学習を組み合わせることや、最新の5nmプロセスで製造される事に加えて、1ワットあたりのパフォーマンスが高い事。
CPUのパフォーマンスは10Wでのパフォーマンスが最新のPC用チップ(Tiger Lakeと思われる)の2倍、1/4の電力でPCの最大性能、GPUもパフォーマンスは10WでPC用と比べて2倍、33%の電力で最大性能というように電力効率が高いことをアピールしている。

従来のx86用アプリとの互換性は、Universal appsという仕組みで一つのアプリで従来のx86用、Apple Silicon用に提供できる。
x86用しか用意されていない従来のアプリはRosetta 2という仕組みでApple Silicon用に利用出来る。iPhoneやiPadのAppもMacで動作可能。

今回のM1では最大メモリが16GB。
Intel CPUを搭載したMacBook Proの最大構成での最大メモリは64GB。2年以内にApple Siliconに移行するとしているので、今回のM1を皮切りにメモリ容量がより大きいハイエンド向けのSoCも提供していくと思われる。

2005年にPowerPCからIntelへ移行した際は2006年に初代モデルが登場。
Rosettaなどの仕組みも用意されたが、大きな混乱もなく移行された。メージャーバージョンとしてOSの提供が終わったのは、その翌年2007年に提供されたMac OS X 10.5 Leopard。

現行のIntel Mac用の最新OSが最後に提供されるのがいつになるかは不明ですが、最も移行に時間がかかりそうなMac Pro用のApple Silicon登場してから1年程度ではないかと予想されます。仮に2022年にMac Proが登場するなら、2023年頃がIntel Macの事実上の寿命になるかも知れません。

https://www.apple.com/mac/m1/