インテルは2022年2月23日、コード名Alder Lakeの薄型軽量ノートパソコンに採用される第12世代CoreのP、Uシリーズの出荷開始を発表した。
既に発表済みのハイパフォーマンスノートパソコンに搭載されるHシリーズに続いて、薄型軽量ノートパソコンに採用され、3月から順次発売される。
45WのHシリーズ、28WのPシリーズ、15W、9WのUシリーズで、日本国内で既に発表済みのdynabook RJ74の最上位モデルはCore i7-1260Pが搭載されるとアナウンスされている。
今後、各社から同じように搭載製品がアナウンスされる予定だが、詳細は不明。
Pシリーズ
Core i7-1280P 14コア 20スレッド 6P, 8E, 96EU
Core i7-1270P 12コア 16スレッド 4P, 8E, 96EU
Core i7-1260P 12コア 16スレッド 4P, 8E, 96EU
Core i5-1250P 12コア 16スレッド 4P, 8E, 80EU
Core i5-1240P 12コア 16スレッド 4P, 8E, 80EU
Core i3-1220P 12コア 16スレッド 2P, 8E, 64EU
Uシリーズ 15W
Core i7-1265P 10コア 12スレッド 2P, 8E, 96EU
Core i7-1255P 10コア 12スレッド 2P, 8E, 96EU
Core i5-1245P 10コア 12スレッド 2P, 8E, 80EU
Core i5-1235P 10コア 12スレッド 2P, 8E, 80EU
Core i3-1215P 6コア 8スレッド 2P, 4E, 64EU
Pentium 8505 5コア 6スレッド 1P, 4E, 48EU
Celeron 7305 5コア 5スレッド 1P, 4E, 48EU
Uシリーズ 9W
Core i7-1260P 10コア 12スレッド 2P, 8E, 96EU
Core i7-1250P 10コア 12スレッド 2P, 8E, 96EU
Core i5-1240P 10コア 12スレッド 2P, 8E, 80EU
Core i5-1235P 10コア 12スレッド 2P, 8E, 80EU
Core i3-1215P 6コア 8スレッド 2P, 4E, 64EU
Pentium 8500 5コア 6スレッド 1P, 4E, 48EU
Celeron 7300 5コア 5スレッド 1P, 4E, 48EU
PはPerformanceコア、EはEfficientコア、EUはグラフィックのExecution Unitのこと
インテルによるマルチスレッドのパフォーマンスは、10コア12スレッドのCore i7-1265Uで15W時にApple M1より高く、Ryzen 5800Uよりは低いが、ターボパワー時にはRyzenを上回るようなグラフを公表している。
Core i7-1280Pの場合は、28W時にApple M1 Proと同等、AMD Ryzen 5800Uを上回るグラフにも読み取れる。
3Dレンダリングは11世代を比較すると2倍程度でかなり改善されているが、Apple M1 Proには及ばず、前世代の最上位モデルよりも劣る。
全体的な性能では、Apple M1シリーズ、AMD Ryzen 7 5800UよりもUシリーズでも高く、全世代に比べても2割程度向上していることを公表している。
実際の製品でも実際に全世代と比較すると2割程度の向上が期待できるなら、単純なApple M1やAMD Ryzen搭載モデルとの性能比較は面白くなりそうだ。
ここで比較しているのはApple M1 Proを除くと2022年夏頃に主流の製品ではない場合もあるので、選択の際は最新の情報で確認したい。