AC電源繋ぎっぱなしだと短いサイクルで充電してしまう という情報

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ノートパソコンをAC電源に繋ぎっぱなしで使い続けると、自己放電と充電を短いサイクルで繰り返すのでバッテリーに負荷がかかってしまう。
という情報があります。

自己放電とは、バッテリーの充電容量が自然に減ってしまう現象のことです。
この自己放電での減少と、充電のサイクルが短いのではないかという事を心配する方による、過剰な心配によって間違った情報が出回っているようです。

AC電源に繋ぎっぱなしで使い続けてバッテリーの容量100%の状態を維持し続けるのはバッテリーにとって良くない事は事実ですが、短かすぎるサイクルで充放電を繰り返すことは通常ありません。

実際にどの程度のサイクルで自己放電と充電が行われるかはその機種の設定、ソフトウェア、バッテリー関連のファームウェアによって異なります。

仮に1日で1%自己放電するバッテリーだったとして考えると。
バッテリーが1%減るのにかかる時間は864秒。同じく0.1%は86.4秒、0.01%だと8.64秒、0.001%は0.864秒です。
0%から100%のバッテリー充電に5時間かかるとすると、1%は180秒、0.001%は0.18秒です。

冒頭の自己放電と充電を短いサイクルで繰り返すというのは、100%から自己放電で0.001%へる0.864秒後に充電開始、充電が終わる0.18秒の合計1.044秒のサイクルで自己放電と充電するような状態のことを言いたいのだと思います。
実際にはこのような短すぎるサイクルでの充放電はありません。

具体的に各製品がどのようなしきい値で充電しているかは機種毎に調べないといけませんが、実際にAC電源に繋ぎ続けるという使用方法は多いため、バッテリーをある程度保護するためにも、単純にxx.x%になったら充電ではなく、もっと複雑なアルゴリズムで充電している場合もあります。

少なくとも「AC電源繋ぎっぱなしだと短いサイクルで充電してバッテリーに負荷がかかる、劣化を早めるという情報は正しいとは言えません