Appleは現地時間の2022年6月6日、Apple M2搭載のMacBook Air、MacBook Pro 13″(日本では13インチMacBook Pro表記)を発表した。
Apple siliconのM2はM1の改良版で、第2世代の5nmプロセスで製造され、CPUやGPU性能も強化されている。MacBook Airは筐体デザインも改良された。7月に発売する。
Apple Silicon M2
第2世代の5nmプロセスで製造され、トランジスター数は200億以上、M1に比較し25%性能が向上している。
16コアのNeural Engineでは1秒間に15.8兆回の演算が可能になり、メモリのバンド幅は100GB/sに向上し最大24GBまで対応する。
インテルCPUと比較した場合、15Wでインテルは約60に対して、M2は120のパフォーマンスになるとしている。(MacBook Pro “13でApple M2, 8 core CPU, 10 core GPU, 16GB RAMとCore i7-1255U(10 core)のSamsung Galaxy Book2 360 (NP730QED-KA1US)で比較した場合)
MacBook AirでのM1との比較ではM2はCPU性能は18%、GPUは35%向上していると説明している。
MacBook Air
従来のデザインから、2021年のMacBook Proと同等のデザインになり、キーボードにはTouch IDが搭載され、ディスプレイ上部にはくさび形のFaceTime HDカメラが搭載される。
M2は大きく分けると10コアのGPUモデルと8コアのGPUモデルが用意され。メモリは8GB、16GB、24GBが選択可能で、ストレージは256GB、512GB、1TB、2TB。
ディスプレイは正確には13.6インチで、解像度は2560×1664、224ppi。10億色に対応する。
冷却ファンを搭載しないファンレス設計となっている。
バッテリーは52.6Whで、Apple TVでの動画再生は18時間、ワイヤレスでのWeb利用は15時間。30WのUSB-Cもしくは、35WのDual USB-CのACアダプタが搭載される。
インターフェースは充電用のMagSafe 3、2つのThunderbolt 3/USB 4、3.5mmヘッドフォン。
重量は1.24kgでサイズは304.1×215.0x11.3mm。
価格は8コアGPUモデルが税込164,800円($1199)から、10コアGPUモデルが税込208,800円($1499)から。
メモリ24GB、2TB SSDにした場合の最大構成は348,800円($2499)。
https://www.apple.com/macbook-air-m2/
MacBook Pro 13″
従来と同等のデザインでTouch Barも搭載してApple M2を搭載した13インチMacBook Proとなる。
MacBook Airとは異なり冷却ファンを搭載し、10コアGPUモデルのみとなる。メモリは8GB、16GB、24GBに対応。ストレージは256GB、512GB、1TB、2TB。
ディスプレイは13.3インチで2560×1600、227ppi、100万色対応。
インターフェース類も従来と同等で、2つのThuderbolt 3/USB 4、3.5mmヘッドフォン。
67WのUSB-C ACアダプタを搭載。
重量は1.4kgでサイズは304.1×212.4×15.6mm。
価格は税込178,800円($1299)から。
メモリ24GB、2TB SSDにした場合の最大構成は346,800円($2499)。
https://www.apple.com/macbook-pro-13/
どちらを選ぶべきか
この2代から選択した場合、MacBook Pro 13″はより低価格で従来と同等のデザインが欲しい方向けの製品、一般のユーザーはMacBook Airで十分な場合が多い。画像のエンコードなど、長時間パフォーマンスが必要な用途に使う場合は、冷却ファンを搭載するMacBook Proの方が適している。
本当にハイエンドモデルを求める場合は14インチや16インチモデルのMacBook Proが適しているが、将来投入されるだろうM2 ProやM2 Maxを待つという選択肢もある。(いつになるかは全く不明)
なお、今回のモデルの為替レートは1ドル132円程度の計算になる。