第13世代インテルCoreプロセッサーのモバイル版を発表

1
784
Intel 13th Gen Core HX

インテルは2023年1月3日(日本時間)、第13世代インテルCoreプロセッサーのモバイル版を発表した。
デスクトップ版ではすでに登場している第13世代インテルCore(Raptor Lake)のモバイル版で、ハイエンド向けのCore HX、メインストリーム向けのCore P/Uが発表されている。ハイエンド版は最大24コア/33スレッドを実現する。

第12世代と、第13世代の違いは大きくないが、PコアがGolden CoveからRaptor Coveへと改良され、キャッシュ容量(L2が1コアあたり1.25MBから2MB)が増え、動作周波数が上がったことなどから、パフォーマンスが改良されている。
Evoの要件も更新され、ネットワークのシームレスな切り替え、自動ロック機能、Bluetooth LE Audio、スマートフォンにも対応するIntel Unisonの対応などが加わった。

製造プロセスも基本的にIntel 7となる。

Golden CoveとRaptor Coveの違い

Golden CoveからRaptor Coveへの更新は、内部の細かな改良が大きい。わかりやすい大きな変更はL2キャッシュを1.25MBから2MBへ増やしたこと。さらに内部の改良などがあるが、基本的にはGolden Coveと同じ。

Intel Core H

ハイエンド製品向けで、ゲーミングPCやクリエイター向け製品への搭載が想定される。Hはその中でも薄型のハイパフォーマンス製品、HXはさらにハイエンド向け製品向けとなる。フラグシップ製品はIntel Core i9-13980HX。
ターボ時最大5.6GHzで動作し、第12世代と比較し、シングルスレッドで11%のパフォーマンス、マルチタスクのパフォーマンスは49%向上。
最大24コアでパフォーマンスコアは8、高効率コアは16で、32スレッドとなる。メモリはDDR5(5,600MHz)かDDR4(3,200MHz)に対応、最大128GBまでサポートする。
Wi-FiはIntel Killer Wi-Fi 6E (Gig+)に、Intel Bluetooth LE Audio and Bluetooth 5.2をサポート。
Thunderbolt 4をサポートし、40Gbpsに対応、複数台の4Kモニターへの接続に対応する。
HX、HKはオーバークロックに対応。

Intel Evo 2023 13th Gen

Intel Core P/U

メインストリーム向けのP、Uは一般的なノートパソコン、薄型軽量のプレミアム製品などへの搭載が想定される。
最大14コアでパフォーマンスコアは6、高効率コアは8で20スレッドとなる。
グラフィック機能はIntel Iris XeによりXeSS Super Samplingに対応。メモリはDDR5、DDR4、LPに対応。
Wi-Fi 6E、Bluetooth LE Audio、4ポートまでのThunderbolt 4に対応。
一部にIntel Movidius vision processing unit (VPU, NPU)への対応もあり、AI関連をVPUへオフロードする事で、CPUやGPUの負担を減らせる。

Intel Core N

高効率コアのみで、Chromebookなど低価格向け製品に提供されるNシリーズも追加された。
8コアのCore i3-N305、Core i3-N305。4コアのIntel Processor N200、N100が展開される。

https://www.youtube.com/watch?v=qspaICwyRfQ

https://www.intel.com/content/www/us/en/newsroom/news/intel-announces-worlds-fastest-mobile-processor.html#gs.mh5avq
https://www.intel.com/content/www/us/en/products/docs/processors/intel-processor/n-series-brief.html

1コメント

コメントは締め切りました。