AMD Ryzen 7040, 7045HX, Radeon RX 7000シリーズを発表

AMDは2023年1月5日(日本時間)、CES 2023の開催前日キーノートに同社のリサ・スーCEOが登壇し、AMDの各種新製品などを発表した。
その中で薄型ノートパソコン用のAMD Ryzen 7040 Series、ハイエンドノートパソコン用のAMD Ryzen 7045HX Series、ハイパフォーマンスゲーム用のGPU AMD Radeon RX7000 Series for Laptopsなどを発表している。
ここではCESのキーノートで言及された製品を紹介する。

AMD Ryzen 7040 Series

薄型ノートパソコン用のRyzen 7040シリーズは、インテルのCore Pシリーズなどが競合となり、Zen 4のAMDとしては初となる4nmプロセスで製造される250億トランジスターのプロセッサー。さらに特徴的なのがRyzen AI EngineというAI推論のNPU(Neural network Processing Unit)をx86として初めてCPUに搭載したこと。これにより1秒あたり12兆のAI演算が可能になるとしている。
Ryzen AIはXilinxのFPGAがベースになっておりプログラマブルなことも特徴としている。

Windows 11 22H2でAI機能を活用するようになり、インテルもMeteor LakeではNPUの搭載が予定されているので、NPUを搭載する初めてのx86としてもこのRyzen AI搭載のRyzenシリーズは注目となる。

Model	Cores/Threads	Boost/Base Frequency	Cache	TDP
Ryzen 9 7940HS	8C/16T	Up to 5.2 GHz / 4.0 GHz	40MB	35-45W
Ryzen 7 7840HS	8C/16T	Up to 5.1GHz / 3.8GHz	40MB	35-45W
Ryzen 5 7640HS	6C/12T	Up to 5.0GHz / 4.3 GHz	38MB	35-45W

パフォーマンスはCore i7-1280Pなどとの比較ではCinebenchのマルチスレッド性能で34%高く、CPU性能、AI性能でもインテルやAppleの競合製品より高いとしている。

パフォーマンスは高いが、消費電力も低くビデオ再生で30時間以上を記録した。
搭載製品は2023年に3月に登場予定。

AMD Ryzen 7045HX Series

ゲーミングなどハイエンドノートパソコン向けの製品となる。
AMD自体比較対象にしているのは全世代のRyzen 6900HXだが、ゲームによっては2割から4割ほどパフォーマンスが高くなるとしている。

Model	Cores/Threads	Boost / Base Frequency	Total Cache	TDP
AMD Ryzen 9 7945HX	16C/32T	Up to 5.4 GHz / 2.5 GHz	80MB	55-75W+
AMD Ryzen 9 7845HX	12C/24T	Up to 5.2 GHz / 3.0 GHz	76MB	45-75W+
AMD Ryzen 7 7745HX	8C/16T	Up to 5.1 GHz / 3.6 GHz	40MB	45-75W+
AMD Ryzen 5 7645HX	6C/12T	Up to 5.0 GHz / 4.0 GHz	38MB	45-75W+

AMD Radeon RX7000 Series for Laptops

デスクトップ版と同様にRDNA 3を採用したノートパソコン向けのハイエンドGPUで、Radeon RX 7600M XTを同社がNVIDIA RTX 3060と比較した場合は、2割から3割程度パフォーマンスが高いとしている。

搭載製品は2023年2月に登場予定。

https://www.amd.com/en/newsroom/press-releases/2023-1-4-amd-extends-its-leadership-with-the-introduction-o.html
https://www.amd.com/en/newsroom/press-releases/2023-1-4-amd-unveils-suite-of-new-radeon-gpus-to-power-high.html