Intel MacからApple Silicon Macにいつ移行するか 2023年版

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Intel MacからApple Silicon Mac乗り換え

AppleのMacシリーズは2006年よりIntelのCPUを採用していたが、自社開発のApple SiliconのSoCに移行を始めたのが2020年。
Intel Macユーザーにとって、Apple Silicon版Macにいつ移行するかが問題だ。その判断になるのが、メジャーOSの対応、セキュリティ対応がいつまで行われるかだが、いつ新モデルが登場するかも判断には重要となる。

2005年にPowerPCからIntelへ移行を表明した際は2006年に初代モデルが登場。大きな混乱もなく移行されたが、OSのメジャーアップデートは2007年に提供されたMac OS X 10.5 Leopardまで。PowerPCからIntel移行時は、初代モデル登場の翌年にはOSのメジャーアップデートが終了したことになる。

Apple Silicon版のMacが登場したのが2020年11月。正式版として対応したOSは、この年に登場したmacOS Big Sur(11)から。
2023年1月現在、2021年に登場したmacOS Monterey(12)、2022年に登場したmacOS Ventura(13)もIntel Macに対応、2023年に登場する14も対応すると思われるが、この先いつまでメジャーアップデートに対応するかが問題となる。

最新のOSで使用したい場合は、適切なタイミングで移行するのが適しており、その尺度となるのがメジャーアップデートがいつまで提供されるかだ。Intel Macのメジャーアップデート終了タイミングまでにApple Silicon Macへ移行するのがベストだろう。
さらに、セキュリティアップデート提供の問題もあり、Apple製品は最新の2つ前のメジャーアップデートまでが、実質的に安全に使用出来る目安とみておこう。なるべく長く使いたい場合も、メジャーアップデート終了の2年後を目安にしたい。

仮に2020年にIntel Macを購入した場合、2024年頃に買い替えた場合はPC自体の製品寿命からして長すぎず、短すぎない。2023年でメジャーアップデートが終了したとして、2024年頃に発売する製品で乗り換えるのは経済的にはそこまで問題にはならないだろう。
2024年のメジャーアップデート15でも、Intel Macが対応するなら2025年頃まで乗り換えを伸ばしても問題はなさそうだ。

いつ頃新製品が登場するのか

IntelのCPUを搭載したAppleのMacシリーズは、IntelのCPUが新しくなるタイミングで新製品が投入されることが多かったが、Apple Siliconになり完全にAppleの支配下に置かれるようになった。
iPhoneのように毎年更新されるわけではなく、新しいApple Siliconや様々なタイミングで一般的な商戦とは関係ない時期に製品が投入されている。
購入した後、数年使う事を考えると、自分が買い替えるタイミングが、世代が切り替わるタイミングになるのが望ましい。

2020年のApple Silicon M1の投入後は2021年まで順次MacBook Air、新筐体になったMacBook Proなどが投入された。2022年のM2投入後は新筐体になったMacBook Air、2023年のMacBook Proが投入された。

気になるのが新しい筐体、M2シリーズに続くM3などの投入タイミングだ。
新筐体自体は今後数年間登場しないだろうが、他のフォームファクター(極端に言えば、でないだろうが2-in-1タイプなどのこと)が登場するかしないかは不明。おそらく新筐体が投入されるのは4、5年後になり、2027年前後になるだろう。
M3などの新しいSoCは半導体の製造プロセスの進化に合わせて投入される可能性が高い。

M1、M2シリーズはいわゆる5nm世代で製造されており、次のM3は3nm世代で製造される可能性がある。
Appleの場合は真っ先に最新世代の製造プロセスが採用するのがハイエンド版iPhoneシリーズで、2022年のiPhone 14 Proシリーズに採用されたApple A16 Bionicは同社が4nmと呼んでいるプロセスで製造されている。この4nmはTSMCの5nm改良版のN4のことで、5nm世代に含まれる。

なお、ロジック半導体の5nmや3nm、2nmはどこかの長さでは無く、マーケティング用語である。

2023年のiPhone 15シリーズではおそらく3nm世代のTSMCのN3Eやその次のプロセスで製造される可能性が高い。この場合、5nm世代のトランジスタ密度、TSMCの場合N5が140MTr/mm2だったのに対して、N3Eは180MTr/mm2になる可能性がある。通常、半導体の世代が1つすすむと、集積度は1.5倍前後程度になるがN3Eのトランジスタ密度は進化が抑えられた形になるようだ

つまり、Appleの開発状況、TSMCの状況によるが、M3の登場は2023年後半から2024年頃になる可能性がある。それを搭載した新Macもその頃になるだろう。

2024年頃がIntel MacからApple Silicon Macへの移行のベストタイミング

以上を総合すると、macOSのメジャーアップデートが仮に2023年のリリースのmacOS 14で終了する場合でも、2023年後半から2024年頃には発売されるだろう、M3搭載の新型Mac以降を選択するのが、Intel MacからApple Silicon版への移行のベストタイミングになる。
もちろん、2017年頃やそれ以前のIntel Macを使っている方は、2023年現在最新版であるM2搭載製品を買っても何の問題も無い。

ここでまとめているのは、なるべく長く最新で安全な環境でIntel Macを使い、経済的にベストなタイミングでいつApple Silicon Macに移行するかということだ。(為替レート問題は考慮していない)
仮になるべく先延ばししたい場合で、2023年のmacOSのメジャーアップデートが最後だった場合、セキュリティアップデートは2025年頃までは提供されるだろう。2019年のmacOS Catalina(10.15)は2022年で終了したようだ。
仮に2023年でIntel Mac版macOSのメジャーアップデート終了がアナウンスされた場合は、2025年まではなんとか使えそうだ。