ノートパソコンに限らずパソコンの国内生産を公表している会社があります。
国内生産と言ってもその会社によってその内容はそれぞれ異なり、一般的に思われているのとは異なる場合があるため、国内生産とは何かを解説します。

パソコンの各デバイスはどこで生産されているか

パソコンは筐体、基板、CPUやメモリなどの半導体、液晶パネル、それらを接続するためのケーブル、それぞれを一つにするために必要なネジなど様々な部品で構成されています。それらの部品は金属、プラスチック、ガラスなど様々な素材から作られています。

これらの素材が日本国内で作られていると考えている方はいないでしょう。具体的にどのくらいかは不明ですが、ほとんどの素材は世界中から算出されている物質から作られていると思われます。
それらの素材から様々な部品やデバイスが製造されますが、例えばインテルのCPUならインテルの半導体工場があるアメリカ、アイルランド、イスラエルなどで製造され、液晶パネルは日本の場合もありますが、韓国、中国などで製造されていると予想されます。

このように多くのデバイスは日本以外で製造されています。
日本で製造が可能な部品も一部あり、例えば2021年に発売されたVAIO Zのカーボン筐体は日本で製造されています。

他には一部にパソコンの基板を国内で製造している場合があります。

例えば、神戸で製造されているパナソニックのLet’snoteの基板、島根で製造されているFMVの基板の一部は国内で製造しているようです。
基板の製造をやっていたとしても、基板自体の製造も行っているのか、基板に部品を実装する事のみを行っているのかは異なります。

その部品が実装した基板やその他の部品を組み合わせて最終製品にする工程があります。

多くの国内製造はこの最終工程の事を国内製造としています。

ほとんどの場合の国内製造の意味

部品を組み合わせてパソコンの形状にすることが製造なら、秋葉原等で部品を買って自分でパソコンを組み立てるいわゆる自作PCと同じです。
実際にパソコンの組立を、自作PCのように、全て行っているケースだけではありません。

一部の国内製造は、ある程度組み上がったパソコンに、注文に沿ったカスタマイズされた部品を組み合わせるようなことをしています。
つまり、一部は海外の人件費の安いところで組立作業をし、CTOなどの注文に合わせて国内で最終組立を行うような工程です。

どの場合も国内製造をした場合は、組立後の品質試験を行い、梱包して出荷されます。

国内製造だと何が良いか

日本の一般的なイメージだと国内製造は高品質というイメージがあるようです。
パソコンに限らず、日本だと品質が良く、海外製だと品質が低いというのは既に古い価値観でしかありません。

製造時の品質基準をどのように行っているか、作業員の教育等含めて、製造体制によって異なります。
例えば、経験豊富な作業員が組立をしていて、品質基準が高く、検査体制もしっかりしていれば、どこの工場で製造しても高品質な最終製品が出荷されます。

しかし、品質基準も高く、検査態勢も高いが経験が浅い作業員が製造している場合は品質が下がる可能性があります。当然ながら品質基準や検査態勢が低ければ品質は下がるでしょう。

例えば経験10年の作業員が海外で製造した製品と、日本の工場で経験1週間のアルバイト作業員が製造した物では、一般的には前者の方が高品質でしょう。しかし、一般的には海外製造よりも国内製造の方が高品質というイメージが先行しているため、国内製造をアピールしている会社が多いです。