PCのピークシフトでどれだけ節電に協力できるか

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2011年3月に発生した地震と津波の大災害の影響で発電所も被災した影響で、節電意識が急速に高まっている。
バッテリ駆動させるノートパソコンは以前から駆動時間を長くするため、バッテリ容量に加えて、本体の消費電力をなるべく低くすることが求められていた。
単に消費電力を下げるだけではなく、特にノートパソコンの場合、持ち運ばない物を含め、全てにバッテリが搭載されている。このバッテリを有効活用すれば、特に電力のピーク時に節電対策には有効活用できる。

ピークシフト機能とは、電力のピーク時などに、強制的にバッテリ駆動させる機能のことだ。LenovoのThinkPadや東芝のビジネス向けPCなどに、この機能が搭載されている。
単にパソコンの駆動モードを低消費電力にするだけでも有効だが、ピークシフト機能を使えば、一時的だが電力を全く使用しないので、ピーク時の電力低減に協力できる。

この問題は東京電力管轄内の問題だが、関東地方ではパソコンを使用する企業なども多く集まっている。

仮に、1000万台のPC全てが平均的に20W消費するピークシフト付きのノートパソコンで、その機能を有効にしていたと仮定する。

1000万台×0.02kWなので、200,000kWとなる。
わかりやすく書くと20万kWだ。

東京電力管内で災害後の春のピーク時には4000万kW程度の電力を提供できているので、おおよそ0.5%貢献できる事になる。
この計算ではたいしたことなさそうだが、実際には全てのパソコンがノートパソコンでもないし、ピークシフト機能が付いているわけでもない。しかし、0.1%でも貢献できれば、完全に電気が来なくなる停電件数が1件でも減ることになるので節電には積極的に協力したい物だ。